「人材アセスメント」とは | 人事評価に役立つ人材アセスメント導入の効果とは
人事評価と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
一般的なものといえば上司によって勤務態度や営業成績などを考慮され役職や部署に配置されることが多いです。
その結果、昇格後のポストで成果を上げられる人が少なかったり、納得いかない人事異動が行わりたりすることはないでしょうか。
今回は、そのような人事上の問題を解決すべく、従来の人事評価とは異なる効率的な人材評価システムである、人材アセスメントについて紹介します。
人材アセスメントとは
「人材アセスメント」とは 外部機関や第三者を使うことで、従業員を客観的な観点から公正かつ公平に人事考課を行い、昇進や昇格、異動の適正を判断する方法のひとつです。
分析の手法としては、適性検査やシミュレーションを従業員に行うことによって、従業員自身の現在の、役職とか異なる潜在的な能力も測ることができます。
人材アセスメントに注目され始めた背景
人材アセスメントは元々、米軍がスパイを養成するために開発されたものが、日本ではバブル崩壊後から徐々に社会に浸透していきました 。
人材アセスメントのプログラムの客観的で公平かつ公正な面が、評価される側である従業員的にも納得がいくため浸透が加速していきました 。
人事評価と人材アセスメントの違い
メリット
人事評価を主に直属の上司が業務の成果や成績を評価するものの、どうしても主観的な評価になってしまいがちでした。そのため、評価を不満に思ったり納得のいかない従業員もいました。
人材アセスメントでは、評価を外部の機関に委託するため客観的な評価をすることができます。従業員の人事評価に納得のいかなかった従業員も、この評価方法は公平かつ公正と感じ正当性のある評価と受け取ることができます 。
デメリット
人事評価では従来の日本型の企業の昇給、昇格形態として年功序列によるものとなります。しかし、人材アセスメントでは適性検査等、第三者による評価のため必ずしも年功序列で昇格が決定するわけではありません。
また、評価方法も検査によるスコアで測られるため人間性も含めて、数字による評価に縛られる傾向にあります。
まとめ
人材アセスメントは適性検査やシミュレーションによって、第三者が評価し客観的な目線から従業員の昇格や昇給を判断できます。
従来の人事評価とは異なり、上司の主観による評価ではないため従業員の納得も得やすい人事評価制度だと言えます。